48JIGEN *Reloaded*

集中力 / セロン・Q・デュモン

2009/05/02

仕事中の集中力を高めたいと思って、集中力についての本を2冊買い込んだ。
これはその2冊目。
1冊目は谷川浩司の「集中力」

集中力って何なのか。
人に集中力があるとは、どのような状態を指すのか。
著者は、「集中力とは、終始一貫して、心の強さ以外の何ものでもありません」と説きます。
本書には、心を強くするための心構えや、具体的な方法が書かれています。

基本的に勇気づけられる系の本ですが、
最も勇気付けられたのはこの一節。

「どんな仕事をするときも、私が抱く目標は一つです。
 それは、「自分の能力をフルに高め、最高の可能性を引き出すために努力しよう」
 という決意を、人のなかに呼び起こすことです。
 最初に気づいていただきたいのは、
 大切なのは能力ではなく、やろうという意志だということです。」(p251)

・意志がないと、せっかく持っている能力も出せない。
・能力をフルに高めることで、最高の可能性を引き出すことができる。
この2つの考え方って、当たり前なんだけど、なかなか難しいというか。

自分の能力に限界を感じたり、持っていてもつまらない能力に感じることが
少なくとも私はある。本書の言い方でいうと「意志が弱い状態」。

そういう考え方をしていると、能力を出すことで生まれる
可能性やチャンスを遠ざけてしまうんじゃないか。
読後、意志が大事。集中しよう。と考えるようになること間違いなしです。
多々勇気付けられ、良い本でした。

以下、印象に残った部分をメモ。
メモが多すぎて焦っている。
(その本の評価は、メモの量に比例することが最近わかってきた。)


・私たちは適性よりも集中力によって多くを達成します。
 あるポジションに最適であるように見える人が、その立場で最高の仕事をするとは限りません。
 自分のもつ全ての可能性に集中する人こそが、みごとな仕事、みごとな人生を創り出すのです。(p2)

・集中するためには、意志の強さが必要です。
 優柔不断な人は、意志が弱いために、精神を集中できないのです。
 特定の話題や考えに焦点を合わせられない心は弱く、
 同様に、ある話題や考えから離れることのできない心も弱いのです。

・人生をフルに味わいたいなら、愛についてもっと考えなければなりません。
 何かに対して心からの愛着を持たないかぎり、豊かな情緒も、柔らかい人柄も、
 人を惹きつける魅力も生まれません。意志の力で愛情を呼びさまし、
 今よりも豊かな人生の門をくぐりましょう。

・何をしているときでも、そのときしていることだけを考えなさい。
 ポイントは、些細な行動をコントロールできるようになることです。

・訓練しなければ、意志が明瞭さと決断力をもって迅速に動くことはありません。
 一日のなかのどんな瞬間も、自分が何をしているのかほんとうにわかっている人は、
 そんなに多くありません。

・決断の遅さは、意志のパワーの弱さです。圧倒的大多数の人々は、
 ものごとがなされるべきときに実行する決断力をもたないために、落伍者になっています。
 成功している人たちは、迅速に決断することでチャンスをすばやくつかみとっているのです。
 
・自主性に富みながら、一つのことに自主性を集中せずに分散させて、
 効力がなくなるまで浪費する人が大勢います。

・「すばらしい意志のパワーの持ち主」の話をよく聞きますが、
 そういう言い方はまったく間違っています。
 「多くの人にとっては隠れた力である意志のパワーを、実際に使っている人」と言うべきです。
 意志のパワーの独占権をもっている人はいません。
 すべての人に行き渡るだけの量があるのです。

・成功を手にし、不安に悩まされることなくわが道を行く2つの条件。
  1、自分が今現在していること、そして今までに成し遂げたことに、決して満足しないこと。
  2、「不可能」という言葉は自分のためにあるのではないと、強く信じること。
    心がそのパワーを使えるように自信を築くこと。

・両手をコントロールするのと同じように、人生も行動もコントロールすることができます。
 手を上げたいときは、まず手を上げることを考えなければなりません。

・人にできることは自分が「やろう」と思ったことだけである

・富を獲得するための最初のステップは、自分を良い方向に感化してくれる環境をつくることです。
 つまり、自分が鍛えられる環境をみずから求め、そこに身を置き、
 その環境からの影響で自分を形成していくのです。

・現代人の多くがおかしている大きな過ちは、自分のなかにある最善のものを引き出し、
 育てる努力を怠っている人たちとつきあうことです。

・大多数の人の問題は、道が障害物でふさがれているのを見ると、
 とたんに勇気を失ってしまうことです。
 何か解決する方法があるはずだということも忘れてしまうのです。

・前進したい人へのアドバイス。
 「現在のあなたのポジションを、永久的な場所だと思わないでください。
  つねに目を開き、チャンスが訪れたときに役に立つような資質を、自分の人間性に加えていきましょう。
  チャンスがいつ来てもいいように、つねにアンテナを張りめぐらせておきましょう。」

・ほとんどのトラブルは私たちの想像のなかにあるものです。
 それを現実にしてしまうのは、トラブルを恐れすぎる気持ち以外の何ものでもありません。
 
・大切なのは、覚えるべきことが頭に入ってきた瞬間に、
 その印象を強める努力をすることです。

・きちんと組織化された会社は、従業員全員の努力を一つにまとめます。
 一人ひとりはちがう仕事をしていても、全員が最高の結果を生み出すために働いています。

・いくつかの点で雇い主よりも優れた素質をもつ従業員は、珍しくありません。
 もし彼らが自分の素質をいいかげんに扱わず、伸ばすための努力をしていたら、
 今ごろは人を雇う立場になっていたでしょう。
 そして今、自分を雇っている経営者よりも
 ずっと影響力にあふれた雇い主になれたはずです。

・何かをするとき最大の問題は、それについて考えてしまうことです。
 さっさと取りかかれば、そんなにやりにくいことでもないとわかるはずです。
 

このエントリーをはてなブックマークに追加

Related Posts

「やさしさ」と「冷たさ」の心理 / 加藤 諦三

覚悟のすすめ / 金本 知憲

お部屋も心もすっきりする 持たない暮らし / 金子由紀子

 

about me

@remore is a software engineer, weekend contrabassist, and occasional public speaker. Read more