48JIGEN *Reloaded*

お部屋も心もすっきりする 持たない暮らし / 金子由紀子

2008/04/29

シンプルで、快適で、心地よい暮らしのためのモノを捨て、管理する工夫、ヒント、方法。

印象に残った部分をメモ。

・自分の管理能力を超えるモノを持たない。

・モノに関する、ダイエットとの共通点。
  - 出ていくモノの量が、入ってくるモノの量と同じであれば、モノは増えない
  - 入ってくるモノの量が、出ていくモノの量より多ければ、モノは増えていく

・モノを持たないための7つの生活習慣
  1、もらわない
  2、買わない
  3、ストックしない
  4、捨てる
  5、代用する
  6、借りる
  7、なしで済ます

・服の用途4シーン
  - 仕事
  - 遊び
  - 普段
  - フォーマル

・服の衣替えの4シーン
  - 肌寒い春秋
  - 上着のいらない春秋
  - 真夏
  - 真冬

・プレゼントや頂いたものを処分するときのコツ。
  - 写真をとり、送ってくれた人の名前と時期を写真に書き込んでおく

・タイムイズマネー?
  - 私たちの周りにあるモノは、形を変えた私たちの時間なのです。
   「時は金なり」というのは、現代社会の常識ですが、これは言い換えれば、「時はモノなり」ということでもあるのです。
   ですから、周囲にモノが溢れていて、しかもそれを生かしきっていない人は、せっかく手放した自分の時間をちっとも回収できていない、ムダにしてしまっている、ということになってしまいます。それにもかかわらず、
   「生かせていないのは、今あるモノがつまらないモノだからだ。”いいモノ”だったら、ずっと大切にするし、上手に使えるはず。今よりもいいモノが欲しい」
   と思っているのだとしたら、何だかヘンです。
   だって、そのためには、もっとたくさんのお金が必要で、そのためには、もっとたくさんの時間を売らなければならないのですから。
   そうして手に入れたモノを、その人は本当に有効に使えるのでしょうか?
   有効に使えるかどうかもわからないモノのために「忙しい、暇がない」と嘆いているのだとしたら、本末転倒なのではないでしょうか?

・忙しい!と言わない
  - 「時間を有効に活用」するために、ムダを減らすことばかり考えていると、生活は、表面的にはとても効率的になります。
   しかし、効率的な暮らしって、不合理な人間の生理に合わない部分があるので、どこかに無理が生じる。すると、どういうわけかギャンブルにはまったり、お買い物に走ったり、お酒や過食に逃げたりする人が必ず生まれる。それが、現代の抱える病理ではないでしょうか。
   「たっぷりした時間」って、「頑張って働いて、いつうか手に入れる時間」じゃなくて、「今、ここにある一瞬」のことなのではないでしょうか?
   今日という日の24時間は、どう頑張っても、30時間にはなりません。
   でも、今、ここにある一瞬は、とても確かです。いつか手に入れる長期休暇よりもはるかに確実です。
   その確実な一瞬を、その目で、その手で味わい、楽しむことができれば、それこそが「たっぷりした時間」を私たちに与えてくれるのだと思います。

・持たない暮らしとは、「今」を大切にする暮らし
  - 「モノ」は時間の代名詞でもあるので、「持ち続ける」ことは「過去」にしがみつくことかもしれませんし、過剰に「備える」ことは「未来」の心配ばかりして、今を生きることから逃げているのかもしれません。
  今だけに着目して、今を生ききる暮らしには、モノがあまり必要ではありません。
  その代わり、「今」を大切にする人は、「今」何をすべきか知っています。
  泣き叫んですがってくる子どもの話は、どんなに「忙しく」ても、「今」聞いてやらなければなりません。
  力をなくして途方に暮れている友達がいたら、「今」勇気づけてあげなければいけません。
  それ以外に大切なことなんて、いったいあるのでしょうか?
  自分が大切なものを見失わないために。
  「今」を生きる自分でいるために。
  そのために、「持たない暮らし」をはじめましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

Related Posts

集中力 / セロン・Q・デュモン

パラダイムの魔力―成功を約束する創造的未来の発見法 / ジョエル バーカー(Joel Arhtur Barker)

なぜか、いつも会話がはずまない人へ / 大畠 常靖

 

about me

@remore is a software engineer, weekend contrabassist, and occasional public speaker. Read more