スパークする思考 / 内田 和成
2009/05/16
雑誌で著者の紹介記事が載っていて、著者に興味をもって読んでみた。
内容はクリエイティブな思考法について。
読みやすく、内容も面白かった。
以下印象に残った部分をメモ。
・情報は無理に集めるな。無理にノートなどに整理もするな。
ただ、問題意識を持って、興味を持って現象に出会い、情報として見聞する。
その上で、必要な情報などに頭の中だけのチェック(レ点、indexing)をつければよい。
思い出せない情報は大した情報ではない。
・頭の中のバーチャルな引き出しの良さは、情報が特定のインデックスに
結びついているのではなく、自由にインデックスと紐付けできるところにある。
よって、別の問題意識を持ったときに、別の解釈が可能になる。
・脳にレ点を打つ方法は、人それぞれだが、
本に線をひく、雑誌のページを切り取っておくなど。
そのとき、無用な整理はしない。必要であれば、脳から引き出す。
人に話すのも極めて有効な脳に残す方法である。
ただ見たものや読んだもの、聞いたものに比べて、
その内容を自分なりに反芻して人に話したことは、当たり前であるが記憶に残りやすい。
・情報はあまりにも散乱している。
その多くは誰でも手に入れることのできる二次情報だ。
だから一次情報(人から話を聞く、自分の目で見る)にこだわるとともに、
問題意識というフィルターを通して情報を自然と選り分ける。
情報を集めるだけ集めてから、余分な情報を捨てるのでは手間がかかる。
大事な情報だけ選んで分析するなどということは、現実的なやり方ではない。
・分析のできる人間の代わりはいるが、クリエイティブな発想ができる人間の代わりはいない
・右脳で考えて、人に説明するために左脳で整理する。
豊かな発想をするためには右脳の働きが必要だ。
だから、右脳が使いやすいように情報を収集し、整理し、熟成させることを重視する。
about me
@remore is a software engineer, weekend contrabassist, and occasional public speaker. Read more