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この日本をどうする―再生のための10の対話 / 石原 慎太郎

2008/01/28

ソフトバンクの孫正義社長との対談「新債権市場構想とナスダック・ジャパン」が勉強になった。
・日本は、スタートアップの企業を対象とした直接金融市場の整備が遅れている
・アメリカには、スタートアップの企業を対象とした直接金融市場が盛ん
  - ハイイールドボンド(High Yield=高利回り, Bond=債券)市場:キャッシュフローをあげていても担保がなかったり、設備の減価償却などで利益があまり出ていない企業が対象
  - ベンチャーキャピタル:キャッシュフローも利益もないがすばらしい技術を持っていて、将来伸びる可能性のある企業が対象
・ここで調達した資金を、成長した後に返済する場としてナスダックという市場が存在する。
・これらの市場とナスダックは両方が存在して初めて企業をバックアップすることができる
※後で調べたこと
・ナスダック・ジャパン(現ヘラクレス)は米ナスダックとソフトバンク(孫正義社長)が出資を折半して1999年に設立。その後、2002年に営業停止後、大阪証券取引所が市場を引き継いだ

・政治家は体の中に国家を持て(対談:中曽根康弘): 「井戸からくみ上げるような」座禅の呼吸法が参考になった
・都政という恋愛小説(対談:福田和也)
・東京は永遠の首都だ(対談:日下公人)

これくらい読んでおなかいっぱいになったのでおしまいにした。

1つ1つの対談を読んでいる間は楽しかった。
けど対談という文章の形式は、主張の食い違いもあるし、1つの話に論点が複数あったりするから、
1つの本として読むには、1つのテーマに関する本を読むよりも理解や甘く、記憶が薄くなりがちで、
後から思いだしたときに散漫な記憶にしかならないのが残念。

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